付着した油絵具の除去について

油絵具の絵具の接着役を果たしているのはポピーオイルやリンシードオイルなどの乾性油です。
乾性油は、ガラスやプラスチック板などに塗った時は強くこすったり引掻いたりすると取れますが、木や布、紙や繊維などに塗った時には強力に固着してしまいます(この性質を利用し、油彩画はキャンパスの上に画面を作っています)。
固化する前の油絵の具であれば、ペトロールやテレビンなどの揮発性油で拭き取ることができます。服や用具についた油絵具は、早めに拭き取ってしまうように心がけることが大事です。
ただし、服など繊維質に付着した油絵具は揮発精油で拭き取ってもうっすらと色が残ってしまうので、クリーニングに出す必要があります。
固化した油絵具を剥ぎ取るには、ストリッパーや油絵具除去液、リムーバー、ホルベックスなどの名称で呼ばれている画用液である剥離材を使用して溶かして除去する必要があります。
いずれも強力な溶解力で絵の具を溶かす性質を持つので、溶剤自体が人体に有害です。使用の際には通気や換気を十分によくし、細心の注意を払って肌に付着させないようにすることが重要です。
筆については、一度固めてしまうと、剥離材を使用したとしても元のような使い易さは戻らずバサバサになってしまうので、買い直した方が手っ取り早いこともあります。筆は剥離材を頼りにせず、普段から筆の手入れには細心の注意を払って絵の具を固着させないことが大切です。